皆さんご承知の通り、ヘリコプターの事故が発生し、隊員の方が殉職されました。心からご冥福をお祈り申し上げたいと思います。また、訓練中の隊員による発砲事件もありました。

全ての自衛隊員の皆さんは、毎日汗を流し、非常時に備え、訓練を積み重ねておられます。これまで多くの被災現場や海外でのPKO（平和維持活動）にその実力をいかんなく発揮されてきました。これまでの皆さんの真摯な姿勢を見ているひとりの人間として、自衛隊員の皆さんへの信頼は、こういった事件ぐらいでは全く揺らぐものでは無い事は申し上げたいと思います。また、この日も日ごろの努力の成果をしっかりと拝見する事が出来ました。

しかしながら、こういった訓練の成果が発揮されない事を望みたいと思います。自衛隊の皆さんが活躍する状況は、災害であったり、紛争であったり、国民、市民が厳しい状況に置かれている場にほかなりません。かつて吉田茂首相が訓示したように、「日陰の存在」である事が国民にとっては幸せな状況である事は、その通りであると思います。　その意味で、皆さんの日ごろの鍛錬の成果が発揮される事無く、退職の日を迎えられるよう願ってやみません。その為にこそ政治は汗をかかなければいけないと思っています。大切な日本国民たる自衛隊員の皆さんを守る事が政治の役割である事を自覚し、今日も行動していきたいと思います。