2022年5月13日
東北大学の雇い止め問題について
東北大学で、多くの研究者の雇い止めの問題がおきています。
実に、2022年度末で、239人という大量解雇のおそれです。研究者の場合、特例によって、無期転換への申し込み権発生まで10年がかかりますが、その申込み権の発生する研究者に雇い止めを行うというのは、大きな問題があると思います。
解雇権の乱用というのは大前提の問題として、そもそも、この国の研究投資、学術研究、教育のあり方にとっても大きな問題だと思うのです。若手の研究者が、腰を据えて研究に取り組めないようでは、改新的な成果等得られません。早くて簡単に得られる成果等、そんなにあるとは思えませんが、そればかりを求めた結果が、今の経済の状況にも通じていると思います。
我が国は、物作りで発展してきたと思います。それには、「地道」な研究の積み重ねがあった事と思います。若手の研究者が、腰を据えて研究を続けられる国になるよう戻していきたいと思います。